ころころヤギ

自己満足のためのチラシの裏ブログ。基本的にネタバレに配慮していないのでご注意ください。

辺境のブログで愛を叫ぶ

前に雑談を書いたら楽しかったので、その延長線。あと最近、「乙女ゲームやりたい欲求」と一緒に「語りたい欲求」も高まっているので、その解消も兼ねてます。ゲームやりたい欲求だけが高いと「こんなにゲームしているのに感想を全然書けていない……」という感想ブロガーあるあるな罪悪感を抱いちゃうんですけど、語りたい欲求と釣り合っていると凄くバランスが取れて良いんですよね。ゲームをやりたいし、その分感想も書きたい!みたいな。楽しい。
ただ、体力と精神力をめっちゃ使います。正直、常にフルスロットルは疲れる……。まぁ、気分が上がっているのは今だけなので、そのうちまったりペースに戻ると思います。という訳で、書きたいことはやる気のあるうちに書いとかなくては!


何だか年代がバレそうなタイトルですが、ブログを開設してから2年以上経った今のブログに対する所感みたいなものをまとめてみることにしました。

・壁打ちブログ万歳!
ブログを始めた当初は「人気ブロガーになってみたい」という願望があって、現実の反応の無さに落ち込んでました。ランキング上位のブロガーさんと比較して、閲覧数が少ないだの、拍手の数が少ないだの、コメントが来ないだの。壁打ちブログだと分かっていても、心の何処かで承認欲求を満たされたかった。まぁ、別に人気が出るための具体的な工夫や努力は一切していなかったんですけど。そりゃ閲覧数も伸びないよ。
でも、最近は良い意味で反応を期待しなくなりました。ブログに対する意欲が薄れた訳ではないし、自分の納得のいく文章を書けるようになりたいという向上心も変わらない。ただ、ブログを続けているうちに「ブログは自分のためにするものだ」という意識が強くなったんですよね。
自分の好きなことを自分の好き勝手に書く自由帳。それが私にとってのブログなのかな。ネットにアップしている時点で「誰かに共感して欲しい」って思いはもちろんあります。見て欲しいとも。でも、その「誰か」は「沢山の読者」ではなくて「私の感性に近い人」だけで良い。多くの人に見てもらえなくても、分かってくれる人にだけ分かってもらえれば良い……みたいな。そして、それは「自分のため」に繋がる。
閲覧者を増やすために万人に受け入れてもらえるような感想を書くなんて本末転倒だし、そもそもそんなの私の力量では書けない。自分の好きに書いていたら閲覧者が増えていた、っていう人も多いと思います。でも、私はそうじゃない。だから期待せずに開き直るしかない。

あと、凄く小心者なので、閲覧者が増えて沢山反応してもらえるようになったら多分心が疲弊します。コメントも拍手もすっごく嬉しいですし常に反応に飢えていますが、それは自分の受けとめきれる範囲内でのことなんですよね。それを越えちゃうと、自分の発言の重みに耐えかねて自滅する未来しか見えない。
という訳で、結論は「壁打ちブログ万歳!」です。基本的に反応は期待しない。でも、貰える拍手の1つ1つが嬉しくて愛おしい。そんな感じで、拍手を貰えた日は1日中ニヤニヤしています。みなさん、ありがとう!


・書いて良いことと悪いことの線引きが難しい
好き勝手に書いているとはいえ、気遣わないといけない部分はあります。ブログを始めて2年以上経ちますが、未だにその線引きが難しい!否定的な意見、悪ノリ、プライベート……。それらをどこまで書いて良いものかいつも悩んでいます。否定的な意見は感情的になりすぎようにしないといけないし、悪ノリは他人から見て不快にならないようにしなければいけない。プライベートは……私があんまり私生活を明け透けに書くのが好きじゃないだけなので個人によるって感じですね。
この2年間を振り返って、自分でも「これは駄目だ」と思ってしまうラインを越えたことが何度もあるから、ほんっと線引きが難しいです。個人差のある曖昧な線引きなので、ブログ運営を続けていくうちに慣れていくしかないのかな……。その間に私は何度自分を恥じるのかな……。


・過去記事を非公開にしたい
上述の線引きを越えた記事や、今の自分の感性に合わない記事を全部非公開にしたい……!本気でヤバいやつは気が付いたタイミングで非公開にしていますが、扱いに悩むのがノリの合わなくなった感想。過去の記事とはいえ、その時そんな風に思っていたのは紛れもなく自分自身なんですよね。それを否定するのか……?といつも葛藤しています。でも、公開し続けるのは恥ずかしい……。自分の考えの変遷を受け入れて、「昔の私って面白いな~(笑)」と笑う程には人間が出来ていないので余計に悩みます。過去記事を読む度に「それは違うだろ!!!」と自分に説教したくなる。特にシリーズを追いかけているディアラバやハトアリ感想はもう恥ずかしくて読めません。読むなよ!絶対に読むなよ!?(フリ)
よく絵描きにある「上達したから恥ずかしくなる」って現象なら良いんですけどね……。


・え?私の表現って大袈裟すぎ……?
恥ずかしくなるっていう話の続きです。自分の感想を読み直していると、ちょくちょく比喩表現が大袈裟なところがあって気になるんですよね。そして、照れる。
「膝から崩れ落ちた」とか「冷水をぶっかけられた」とか「嗚咽を漏らした」とか。実際にはゲーム機を片手に倒れたこんだことはないし、冷水をぶっかけられたこともない。それ、どんな状況だよ。そして何より、嗚咽を漏らす程には泣いていません。うるっとするくらいです。アリスシリーズのユリウスに対してだけはガチでボロ泣きしていますが。
読者さんはもちろん比喩表現だってことは分かってくれているんでしょうが、それにしたって大袈裟かな?と思ってしまう今日この頃。ゲームで得た感情を「萌えた」の一言で片付けたくないとはいえ、もうちょっと何とかならないのか。「このゲームすっごくすごいんだぜ!!!(語彙力)」ってことを読者さんに強く訴えつつ、ある程度落ち着きのある表現……。それらを身に着けるためには、やっぱり継続的な読書で語彙をインプットしていくしかないのかな~。今後の課題です。


・辺境のブログで愛を叫ぶ
色々と書き連ねましたが、結局私が乙女ゲーム感想ブログをやっている理由は「このゲームすっごくすごいんだぜ!!!」ということを伝えたいってのが一番なのだと思います。そして、分かってくれる人にだけ分かってもらって、一緒に「すっごくすごい!」と感じてもらいたい。だから今日も辺境のブログからキャラへの愛を叫び続けているんだろうな。ちなみにこの「すっごくすごい」はアリスシリーズのエリオットの台詞です。ブラッドはすっごくすごい。お気に入りの台詞で、ついつい使っちゃいます。


綺麗にまとまった(ような気がする)ので、この辺で終わります。何だか普通のことしか書いていないし、取り留めないし、全体的に青臭い感じになっちゃって恥ずかしいんですが、それもまた「今」の自分なんですよね。きっと時間が経った後には照れてしまうけど、残すことは無意味ではないというか。(アリスシリーズ脳)

耐えられないくらい恥ずかしくなったら非公開にするか加筆修正しちゃうんでしょうけど、2018年2月現在の私のブログに対する考えはこんな感じでした。あんまりこういうことを記事にする方は少ないし、自分自身も深く考えてこなかったので、それをあえてまとめるのは楽しかったです。お粗末様でした!
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ダイヤの国のアリス Mirror ナイトメア=ゴットシャルク

ナイトメア=ゴットシャルク

若返らせて、ナイトメアの「駄目駄目さと情けなさ」を「幼さと可愛げ」に変換しているところが凄く良いと思います。新鮮だし、可愛い。そして、それにナイトメアの最初の「時間」を絡めて、病弱な子供にアリスが庇護欲を掻き立てられるという流れがまた良い。クローバーまではどちらかというと冷ややかに見ていたナイトメアの駄目男っぷりも、そこに若さと悲しい過去を加えればときめきと同情に早変わり。ナイトメアが情けなければ情けない程つらい過去があったのだと切なくなり、同時により良い未来へと導いてあげたくなる。幼さと未熟さは未来への可能性なのだと前向きに思えるので、若さって凄いですよね。

・大人のナイトメアなら見せないような素直さ
間接キスで照れたり、やらしい妄想で赤くなったりという若ナイトメアの青年らしい幼さには癒されました。可愛い。「私は偉~い駅長なんだぞ!」という虚栄すらも愛おしいです。あと、現実でも夢の中でもアリスを心配して、こっそりと覗き見しちゃうところが良い。そして、それを知られて気まずそうにするシャイなところも。本当に若さって役得。若いってだけで許せてしまうし、愛おしく思ってしまう。
そんな風に素直に、そして必死にナイトメアがアリスにぶつかり続けてくれたから、アリスも心を動かされたし、クローバーの時にとは違った選択を選べたっていうのが皮肉ですよね。未熟さが近付きやすさに繋がった。

・恋人に至るまでの3回のキス
説明のつかない曖昧な1回目のキス、リラックスさせるための2回目のキス、そして関係を明確にさせるためにアリスからした3回目のキスと、ナイトメアとのキスシーンはそれぞれ意味を持っていて凄く萌えました。見ているこっちがニヤニヤした。時に猪突猛進、時に手探りな思春期の恋にはときめきが止まらなかったです。可愛い、この2人可愛い。特に、2回目のキスで動揺したアリスが説明を求めるためにバスルームまでナイトメアを押しかけるイベントに笑いました。普通立場が逆だろ……と思うと余計に笑えます。押しかけられたナイトメアの方が赤くなるって……。可愛い……。
どのキスも絶妙に決まらないところが良いですよね。背中をつったり、膝を痛めたり、アリスからしてもらったり。そういうところがナイトメアらしくて、決まらなけらば決まらない程ナイトメアのことが愛しくなります。それでも、決まらなくても一生懸命気持ちを言葉にしてくれる。
「ドキドキしたような気がしたんだ。……心臓がある。そんな気にさせてくれた……」
ワンダーワールドの住人だからこそ重みのある告白。そして、その告白からの「ねえ、ナイトメア。心を読んで」は名シーンでした。ナイトメアだからこそ成立する、この告白シーンがとても好きです。

・夢魔だけに、夢の老若ナイトメア揃い踏み!
若ナイトメアとの恋愛を甘酸っぱくて可愛いと思うからこそ、大人ナイトメアが出てくると冷水をぶっかけられたような気分になりました。「ジェラシーだよ」「私はデート気分だったんだ」と大人ナイトメアが厭味をこぼす度にワンダーワールドのままならなさを実感し、それでも「今」のナイトメアを選んでしまうことに罪悪感を覚えてしまう。クローバーの国のナイトメアを振り切らなければダイヤの国のナイトメアを選べないなんて、ミラアリの構成はマジ意地悪ですよね。
「寂しいが……安心している。君は『私』を選んでくれたんだからね」
選択が違えばクローバーの国のナイトメアとそんな関係を築いていたのかもしれない。でも、アリスはナイトメアと家主と居候の関係を望んでいて、ナイトメアはアリスの願いを尊重した。私は選ばれなかったけど違う「私」を選んでくれて嬉しい、と微笑むナイトメアに心を掴まれました。包み込んでくれるような優しさと、核心を突いてくる残酷さ。それこそがナイトメアの二面性で彼の愛し方なのかな、と思うと胸がキュッとします。切なくてつらいのに、それと同じくらい嬉しくなる。
そうやって切ない気分にさせる一方で、「あー、可愛い!なんて可愛いんだ……っ、さすが、私!」と若い自分を褒めるお茶目さが良いですよね。神秘的で酷薄なのに、情けなくて可愛い。子供でも大人でも、やっぱりナイトメアのことが好きだな……と思わせてくれます。

・ナイトメアと隠れナイト
アリスが汽車に惑わされないように監視する、隠れナイトなボリスとグレイ。この隠れナイトはアリスを守ることでナイトメアを守っているのだと思います。子供のまま重責を負わされて孤独だったナイトメア。そのナイトメアがワンダーワールドでは守ってくれる周りに恵まれている。そう思うと、駅のメンバーのことがますます愛おしくなります。誰にも頼れず文句も言えなかった最初の「時間」と全く異なる、駅での「時間」。それがかけがえなくて愛しい。
そして、そんな孤独だった子供がアリスという執着を手に入れ、「頼っていいんだよ」と言えるようになるという流れが良い。ワンダーワールドでの関係性は救いのあるものばかりではないけれど、私にはナイトメアを取り巻く環境がとても優しいものに思えて仕方がありません。

・強調される「今」
「今はナイトメアを選んでいる」「今は迷わない」と、エンディングではことあるごとに「今」が強調されます。「ずっと」とはアリスは言わないんですよね。それこそがアリスが時間に組み込まれつつあることの証のような気がして悲しいです。「ずっと」は無理でも「今」は嘘じゃない、と予防線を張って何処か諦めているよう。この諦めみたいなのはハートの国のアリスにはなかったものなので、余計につらいです。ハートの国にいた頃に持っていたアリスの頑迷さが薄れている。きっと、偽りで心を埋めていくことに慣れてしまったんだろうな……。

ナイトメアもグレイもその「未熟さ」がアリスを惹きつけるという展開になっていますが、それぞれアプローチの仕方が反対でとても興味深かったです。ナイトメアは「子供」であるところに焦点が当てられ、グレイは「大人」であることがクローズアップされる。そういうところがこの上司と部下らしくて、より一層2人のことが好きになっていくのでした。ちなみに、私はグレイルートを先にやってからナイトメアルートをするのが好きですね~。

ダイヤの国のアリス Mirror グレイ=リングマーク

グレイ=リングマーク

クローバーの国のグレイとは違って、若く隙のあるダイヤの国のグレイ。自分でも近付けるんじゃないかと錯覚してしまうようなグレイの「隙」。その隙こそがグレイに惹かれてしまうきっかけとなる、というミラアリグレイルートでした。

感情を隠しきれないところとか、暗殺業のごたごたにアリスを巻き込んでしまうところとか、ダイヤの国のグレイにはクローバー国の彼とは違った未熟さと詰めの甘さがあるんですよね。他の女性との別れ話をアリスに目撃されてしまう、というイベントがその最たるもの。クローバーの国のグレイがアリスに他の女性の影を全く見せなかったことを考えると、本当にダイヤの国のグレイは完成されていないんだな~としみじみ感じました。でも、そういう完成されていない詰めの甘さが愛おしい。
そうやってダイヤの国のグレイが見せてくれる隙を追いかけているうちに、いつの間にか落ちていた。どのルートでもそうですが、前の国の彼への「親愛」があるからこそダイヤへ国での「恋愛」が成り立つという流れが切ないです。ただ、切ないと同時にそんなアリスをいじらしく思ってしまう。ダイヤの国をプレイしていると、切なさと罪悪感と一緒に萌えと背徳感がくるのでどうしようもないですね!

・「子供」と「同士」と「大人」と「良い女」
ミラアリグレイルートはグレイの良いようにアリスの扱いが変わるのが本当にずるかったです。自分を正当化するためにころころとアリスの子供扱いしたり大人扱いするなんて、まさに悪い大人!しかも、それをアリスに指摘されても、「だから大人だろ?」全く悪びれない余裕っぷり。
「あんたが嫌なら何もしない」
この台詞も凄くずるい。アリスの気持ちを察した上で、最後はアリス自身に選ばせる。もしアリスとの関係が「休息エンド」のように終わったのだとしても、「でも、選んだのはあんただろう?」とさらりと言い切ってしまいそうなずるさがあります。
ダイヤの国のグレイは「隙」があるからこそ余計に性質が悪いですね。感情を隠せなくて詰めが甘いからこそ、アリスが「自分は特別なんだ」と錯覚してしまう。でも、上述の通りその隙が愛おしいし、アリスもアリスで「騙されも良い」くらいグレイに惹かれる。
隙があってもグレイの軸そのものはブレず、「大人」であるところは変わらない。それがグレイの強みみたいなものなんだろうな、と思いました。未熟で隙があろうと、結局翻弄されるのはアリスの方っていう。まさにマリオネット。
アリスは何度も作中でグレイとの恋愛を「安い恋愛小説のよう」と自嘲しますが、まさにそれ。でも、その三文小説のような粘ついた感じが嫌いじゃないです。水分を多く含んで、まとわりつくような感じ。グレイとの恋愛って大体爛れてますよね。もう1回クローバーの国をやりたくなりました。

・忘れていく取るに足らないもの。
ナイトメアが思い出させたグレイの最初の「時間」。それを取るに足らないと言い切り、ナイトメアを殺せない自分を「だせぇだろ?」と笑うグレイが酷く悲しかったです。その後悔の記憶こそがグレイをワンダーワールドに引き込んだのに、分岐して廻っていくうちに薄れていく。自分が無意味な時間になってくことを受け入れているグレイが切ない。
それでも、ナイトメアを殺せないことは薄れていく記憶への唯一の抗いになる。なぜ自分がナイトメアを殺せないのか忘れてしまっても、殺せないという感情は最初の時間があったことへの証左になるのだと私は思います。だから自嘲するグレイに「全然ださくないよ!」と言いたいし、グレイにはずっとナイトメアを補佐し続けて欲しいです。
何となく、グレイがナイトメアを尊敬するのはグレイ自身がそのことを理解しているからなのかな~と思いました。自分の意味のある時間を思い出させてくれた存在だから尊敬しているのだと。加えて、ナイトメアはグレイの後悔の時間を知ったうえで「守られる子供」でいてくれる。ミラアリでナイトメアは問題の当事者なのにめちゃくちゃ蚊帳の外だな!と思っちゃったんですけど、それはきっとわざと踏み込まないようにしてくれていたんだろうな。
グレイは「守る子供」という存在が欲しくて、ナイトメアは「守ってくれる親」が欲しかった。お互いの後悔の時間が絡み合った結果の関係性。そのどうしようもなさといじらしさには震えます。時計塔コンビや薔薇姉弟、そして帽子屋ファミリーとアリスシリーズの関係性がすっごく好き……。

・迎えに来てくれたハートの国のユリウス
泣きました。大泣きしました。ユリウスを失ったアリスを慰めてくれたクローバーの国のグレイ、そして今度はそのグレイを失った悲しみを埋めてくれたダイヤの国のグレイ。そんな風にグレイを選び続けたアリスを軸を越えてまで助けに来てくれるユリウスの親愛には涙が止まりません。罪悪感で謝るアリスをやんわりと止めるところからハートの国の時計塔で一緒に過ごしたユリウスの不器用な優しさを思い出して、アリスと一緒に心が抉られるような気持ちになりました。つらい。
「私のほうは平気だ。おまえが落ち込んでいるのを想像すれば仕事で引き篭もる良い肴になる」
アリスがこれ以上迷わないで済むように皮肉を言うユリウスがまさに私が愛したユリウスのもので……!ここでアリスを引き留めるようなことを言わないユリウスだからこそ、私もアリスも彼のことを好きになったんだろうな、と強く感じました。幸せを願わないわけがないじゃないか。そうこぼすユリウスを改めて好きになります。何度でも何度でも私はユリウスに恋をする。
「……私もいつか、おまえを処理しなくてはいけなくなる」
だから迷うな、とユリウスは言いますが、アリスが時間に組み込まれるということはそうなる未来もあるんですよね。もしかしたら、ハートの国のユリウスとの再会は時計での再会になってしまうかもしれない。そんな未来なんて来なくていい。

クローバーからの付き合いだし雰囲気も違っているから、ダイヤの国のグレイと恋をしてもあんまり罪悪感が無いな~とか余裕をぶっこいていた私を終盤の展開が思いっきり殺しにかかってきました。正直、グレイそっちのけでユリウスのことばかり考えてました。クローバーの国のグレイと同じく、隙があろうが雰囲気が違おうが結局グレイはユリウスの影からは逃れられないのね……。でも、そんなグレイと成り立つ恋もまた好きだな~と思える、ミラアリグレイルートでした。

DIABOLIK LOVERS DARK FATE 無神家感想

Ozdust Ballroom』のフシキさんと一緒にお正月から始めたディアラバ同時プレイも、もう佳境……。とりあえず無神兄弟は全員攻略出来たので、感想です。全体的に愛のある毒舌に溢れています。「愛」と付けておけば何でも許されると思ってます!


ルキ
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酷かった。モアブラのシナリオも酷かったけど、今作も同じくらいかそれ以上に酷かった。

まず序盤で「俺はアダムにはなれないから」とユイちゃんへの家畜扱いを復活。プロローグで優しかったルキくんの急激な変化に( ゚д゚)ポカーン。ここはユイちゃんのためを思って苦しみながらも冷たく接するルキくんにときめけば良いんでしょうか?無理だよ!!!そして、そうやって自分から突き放したくせにユイちゃんが他の男と仲良くするとガチギレ。しかもその後、仲直りしてイチャイチャし始めたら急に別れを切り出すという。終始、「この人は一体何がしたいんだろう……?」と不思議で仕方がなかったです。ルキくんはルキくんなりに悩んで苦しんでいるのは分かるけど、全部自分のせいですよね?自分で自分の首を絞めてますよね?それで切なげにされてもこっちは笑うしかないというか……。あと、ルキくんルートはコウくんも酷かった。

でも、「お前を抱きしめている間だけは、苦しい以上に幸せなんだ」っていう台詞は良かったです。苦しんでいるのはルキくんのダブスタのせいだと思うとアレなんですけども。それから、ブルートエンディングで自分の子供に怯えるルキくんも良かったー!ルキくんは急に病んでこそルキくんだと私は思ってます!


コウ
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「君がいないと青空が見えない……息苦しいんだ……!」という台詞はロマンチック。

全体的に優しくて、コウくんに罵られたり暴力を振るわれたかったエム猫ちゃんな私には残念なルートでした。と言いつつ、追い詰められたら自殺しようとするわ一方的に記憶を消しちゃうわで前作とは違った方向でクズだったので、これはこれでありでした。優しくなっても結局ユイちゃんの気持ちを一切慮れないコウくんの自分本位なところが好きだよ……。

ちなみに燃えたシーンは逆巻家無神家の共同戦線ですね!プライドを傷つけられたからとはいえ、餌のために手を取り合っちゃう吸血鬼たちの行動が貴重すぎて興奮しました。
逆に、燃えではなく萌えたシーンはシンくんです。コウくんを助けるために土下座しようとするユイちゃんに「うっわ、重!気持ち悪い女だな、アンタ」と吐き捨てるシンくんにはニヤニヤしました。シンくんに軽い口調で罵られるのしゅき……。

そして、コウルートでの癒しはアズサくんです!ルキを責めたりコウくんを殴ったり、家族のために行動するアズサくんには心が温まりました。ただ、その兄弟愛を自ルートでも発揮しろよ!と言いたくもなり。ディアラバは自ルートと他ルートでキャラの整合性が取れていないの、本当にどうにかしてください。


ユーマ
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まず、共通ルートでの「ユーマは最強の農夫を目指している」という設定に笑った。

このカップルは体格差があるので、ユーマくんが不安になる度にユイちゃんが抱き締めて落ち着かせようとするというシーンが凄く映えます。でっかいユーマくんにちっこいユイちゃんがしがみ付いて抱き締める姿がめちゃくちゃ可愛い。でも、可愛いシーンも「雌豚」で台無しである。

しかし、ユーマくんは繊細ですよねぇ~。繊細ゴリラ。鬱陶しいくらいに分かりやすく落ち込むし、ユイちゃんに当たってくるし。自分の気持ちを言語化したり整理したりすることが苦手なんだろうな。図体は大きいのに肝は小さくて、そのギャップに萌えます。
ただ、さっきまで「飴をのどに詰まらされた!」とくだらない理由でイチャイチャ喧嘩をしていたらなぜか急に鞭で打たれていたという展開は正直意味分かんなかったです。ユーマくんマジ情緒不安定。生粋のヴァンパイアな逆巻家なら理解出来るんですよね。初めて手に入れた人間らしい感情をどう扱って良いのか分かんなくて情緒不安定になっているんだろうなぁ~って。まぁ、無神家も一度は失ったものを取り戻して混乱していると思えなくもないか。

あと、私は勝手にユーマくんを「ゴリラ、ゴリラ」と呼んでいますが、まさかの公式設定だったとは……!シンくんに「檻に入ったゴリラみたい」と言われるシーンを見て凄くはしゃいじゃいました。あ!やっぱりユーマくんはゴリラだったんだ!って。実は乙女ゲームの攻略キャラをゴリラと呼ぶことに良心の呵責を感じていたんですよね~。でも、これからは堂々とユーマくんのことをゴリラと呼べます!テーマ曲もドン○ーコングっぽいしね。


アズサ
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アズサくんは私の中でディアラバの癒し枠なんですけど、今作では全く癒されませんでした。むしろハートブレイクされました。

まず、急な「ヴァンパイアハンターに腕を撃たれた」設定!ちょ!いつ撃たれたの?今作ではそんなシーンありませんでしたよね!?なんとなーくモアブラにそんな場面があったようななかったような気がしますが、とにかく脈絡のない設定によりアズサくんは片腕に。ただでさえ「自分にはイブを守るだけの力がない……」と思い悩んでいたのに、それに追い打ちをかけるような展開には思わず頭を抱えました。そして、その後長々と続くアズサくんの苦しみ……。「俺は存在することを許されていない」とか「兄弟の中で一番劣っているのは自分」とかアズサくんがこぼす度に私の心も死んでいきました。どうしてディアラバはアズサくんにこんなにも苦しみを背負わせようとするのか……!!!幼少期に育たなかった感情が今になって芽生えて持て余している、という理由もまた悲しい。

と、ストーリーパートでは全く癒されませんでしたが、シチュエーションパートは可愛かったです。絆創膏をお互いの薬指に貼って「まるで結婚指輪みたいだね」と微笑み合う姿には癒されたし、アズサくんだけ描かれていない絵にユイちゃんが描き足すというシーンは2人が尊すぎて嗚咽が漏れました。

そんな感じでこのカップルが可愛くて好きなので、ヴァンパイアエンドのエデンに2人きりっていう結末は果たして幸せなのか……と。特にアズサくんは無神兄弟に囲まれてこそのアズサくんだと私は思っているので、ユイちゃんと世界で2人きりで幸せ!ってなっている彼を素直に受け入れられない……。カルラさんにそそのかされてみんなを刺しちゃった時といい、意外とアズサくんは兄弟の絆を大切にしていないんですよね~。そこが寂しいし、残念。アズサくんには家族を大切にして欲しいのに。


そんな感じの無神家感想でした。
ルキくんは本人ルート以外でも損な役回りをすることが多くて、最初こそはイラッとしましたが最近では可哀想で仕方がありません。可哀想、ルキくん可哀想……。


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白と黒のアリス ネロ

ネロのことを思いっきり否定しているので、ネロ好きな方はスルー推奨。


ネロ
ろろアリ ネロ

この野ウサギを野放しにしてはいけない……。

可愛くて明るくて優しいウサギの皮を被った、とんだジェノサイダーでした。ジェノサイダーウサギ。でも、周りがネロの隠している影を分かりやすく示唆してくれるので、驚くほど意外性はありませんでした。そして、明かされる設定は全て予想通りな上にお約束。
ネロが人に優しくするなんて珍しい→裏の顔があるんだろうな
妹がいるんだ→病気がちで人質に取られているんだろうな
最近、連続殺人事件が起こっている→犯人はネロなんだろうな
全部が全部お約束すぎて、設定の一片一片が開示される度にニヤニヤしちゃいました。ここまで驚きがないのが、むしろ驚きっていうか。

そんな感じで設定には驚きはなかったんですけど、彼の抱える罪をめぐった展開にはビックリさせられっぱなしでした。正直、理解が追い付かなかった。「俺は人殺しなんてしたくなかったんだ!俺を人殺しにした世界が悪いんだ!」っていうネロの盛大な責任転嫁には開いた口が塞がらなかったし、アリスもアリスで「よく独りで頑張ったね!あなたの罪を私も背負うよ!」とか言うので……。
例え世界がネロを殺人者へと追い詰めたのだとしても、最終的に殺すという選択をしたのはネロ自身なんですよね。実際に幼い頃のネロは「俺は人殺しにだけは絶対にならない」と誓っている。その意思さえ持ち続ければ人殺しなんていう罪を背負わなくて済んだのに……。血がそうさせたから妹を人質にとられたからと言い訳を連ねても、それはネロの罪を許す免罪符にはなりません。望まずにやったのだとしてもネロは自分の選択に責任を持たなければいけない。
しかし、アリスはそんなネロを許すし、シナリオは徹底的にネロを救おうとする。白の世界エンドではネロが手に掛けた犠牲者を全員生き返らせるという力技で救済し、黒の世界エンドでは「アサギの煙草」という便利道具でそもそも殺人を選択したのはネロの意思ではないってことにされます。ここまで一貫してネロの罪を無くそうとする展開を逆に感心しますが、それと同時に罪ってなんだろう?選択への責任は?贖罪とは……?と考えられずにはいられません。

そして、黒の世界エンドで死刑を廃止しようとするアリスの説得力の無さと求心力の無さには脱帽です。「人殺しのない優しい世界にしたい」とアリスは言いますが、アリスってば城から逃げ出す時にネロの凶行を黙認してましたよね……?人命よりも自分が白の世界に帰るという願望を優先してましたよね……?そんなアリスが「人殺しなんて悲しいことを無くしたい」と言っても片腹痛いというか、なんというか。死刑廃止宣言は、恋人のネロのために美辞麗句を並べて職権乱用しているようにしか見えませんでした。ネロのためならすぐに意見を翻しそうな薄っぺらさがある。
「死罪廃止だとー!」「なんだなんだ!?」「女王様ばんざーい!」という法廷でのヤジは最早ギャグ。国民の変わり身の早さにはビックリだよ!

色々書きましたが、ネロ自身は可愛いと思います……よ?裏の顔がバレても傍を離れずにいるアリスを理解出来ずに当たったり、頭を撫でたら「こんなに優しくされたのは初めてだ……」と泣きそうになったりと、不安で揺れる三月ウサギは可愛かったです。特に頭を撫でるエピソード。自分だってアリスの頭を撫でたくせに、ネロは自分もそうしてもらえるとはこれっぽっちも思ってなかったんですよね。アリス以外は誰もネロの頭を撫でようとはしてくれなかった。それくらいネロは孤独だった。初めて人の優しさに触れて感極まるロンリーウサギちゃんが良かったです。

ネロルートは地雷だと感じる以前の問題でした。そもそも私の理解の範疇を越えているんですよ。シナリオが合わないんじゃなくて、倫理観が合わない。でも、不思議と不快感は無くて、理解出来ないキャラの言動の数々がむしろ興味深かったです。


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